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【SAINT LAURENT】大人の魅力が引き立つサンローラン×大回顧展【2023年12月6日公開記事】

サンローラン(SAINT LAURENT)は、女性にも男性にも人気なフランスのラグジュアリーブランドです。

 

サンローラン(SAINT LAURENT)とイヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)の違い

「サンローラン(SAINT LAURENT)」と「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、

多くの人々にとって似たような名前であるため混同されることがありますが、

実際には、これらはかつて同じ起源を持つブランドから派生したものです。

「サンローラン・パリ(SAINT LAURENT PARIS)」は、

元々は「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」ブランド内のアパレルラインでした。
現在では、「サンローラン(SAINT LAURENT)」として知られるこのブランドは、

メンズとウィメンズの両方向けに幅広い商品を提供しています。
洗練されたウエアからバッグ、財布、ジュエリー、小物類まで、多岐にわたるアイテムを展開しています。
日本では、一般的に「サンローラン(SAINT LAURENT)」と呼ばれています。

一方、「イヴ・サンローラン・ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTÉ)」は、
元々「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENTT)」ブランド内のコスメや香水ラインを指しています。
名前こそ似ていますが、取り扱っている商品カテゴリーは全く異なります。
こちらも日本では通常、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」と呼ばれています。

これらブランドを象徴するロゴには、「YSL」と縦に並んだ「カサンドラ(CASSANDRA)」と呼ばれるロゴがかつて存在しました。
しかし、アパレルラインのクリエイティブ・ディレクターにエディ・スリマン(HEDI SLIMANE)氏が就任した際、
「サンローラン・パリ(SAINT LAURENT PARIS)」という新たなロゴが発表されました。


現在、コスメラインの「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」では、

主に「YSL」のロゴが使用されています。
一方、アパレルラインの「サンローラン(SAINT LAURENT)」では

サンローラン・パリ(SAINT LAURENT PARIS)」のロゴが一般的ですが、
一部商品では「YSL」のロゴも使用されています。
このブランドの違いとロゴの変遷により、それぞれのラインが独自の魅力を持っていることがわかります。


〇歴史
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、世界的に高い知名度を誇るデザイナーであり、

その名前が冠されたラグジュアリーブランド「YSL」の象徴です。
彼はトップデザイナーとして、40年以上もの長きにわたりファッション界の最前線で輝き、数々の画期的なスタイルを生み出しました。
その革新的なアプローチと才能によって、「モードの帝王」と称されるほどの尊敬を集めてきました。

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)氏が
恋人のピエール・ベルジェ(PIERRE BERGE)氏と実業家のマック・ロビンソン(MACK ROBINSON)氏とともに

1961年に設立しました。
イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)氏は若くしてディオール(DIOR)の主任デザイナーとして活躍し、

その才能を早くから認められていました。

ディオール(DIOR)での経験を積んだ後、アルジェリア独立戦争への徴兵を経験し、

その後ディオール(DIOR)を離れる決意をしました。
そこで彼は自らのブランド「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」を立ち上げ、
モンドリアンルック(MONDRIAN LOOK)やル・スモーキングLE SMOKING)などの革新的なデザインでファッション界に革命を起こしました。

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)氏の引退後、

2012年にはクリエイティブ・ディレクターにエディ・スリマン(HEDI SLIMANE)氏が就任しました。
彼は「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の一部であったアパレルラインを

「サンローラン・パリ(SAINT LAURENT PARIS)」と名付け、新たなブランドロゴを発表しました。
この時期にはラインナップも変化しました。

エディ・スリマン(HEDI SLIMANE)氏の退任後、クリエイティブ・ディレクターには

アンソニー・ヴァカレロ(ANTHONY VACCARELLO)氏が2016年に就任しました。
彼は「サンローラン・パリ(SAINT LAURENT PARIS)」のクリエイティブ・ディレクターとして素晴らしい才能を発揮し、

その人気を不動のものとしています。

〇定番・人気バッグ

ルー(LOU)
サンローラン(SAINT LAURENT)のルーLOU)シリーズは、愛称で「カメラバッグ」とも呼ばれています。
その人気の秘密は、コンパクトさにあります。キルティングだけでなく、スムースレザーの素材も魅力的。
角ばったデザインではなく、柔らかくてやさしい印象が特徴で
バッグが堅苦しく感じるのが苦手な方にぴったりです。
肩にかかる部分はチェーンではなくレザーで作られているため長時間持っていても疲れにくいと感じることでしょう。


ルルLOULOU
先ほどお伝えしたルー(LOU)との大きな違いは、バッグの開閉デザインです。
ルーLOU)はジッパー式で、一方ルルLOULOU)は、スナップでサッと開けるタイプなんです。
サイズ面でも、ほとんどのルーLOU)がポシェットサイズですが、
ルルLOULOU)は、しっかりとしたバッグサイズがたくさんあります。
容量もたっぷり入ると評判で、荷物が多い方にもおすすめです。
ルルLOULOU)の方がよりクラシカルな雰囲気があるので
20代、30代の女性に特におすすめなバッグです。

・テディ(TEDDY)

テディTEDDY)シリーズは、一味違った雰囲気で人気を集めています。
バケツ型の形だけでなく、サンローラン(SAINT LAURENT)らしい「メタルのモノグラム」ではなく、ブランドロゴが目を引きます。
このバッグは、パンツスタイルがお好きな方やエッジの効いたスタイルがお好みの方、
そして既にサンローラン(SAINT LAURENT)の人気デザインバッグをお持ちの方におすすめです。


・エンベロープ(ENVELOPE)

エンベロープENVELOPE)シリーズは、「封筒」を意味する名前の通り、ウォレットのデザインとして知られています。
店頭では、よくウォレットのショーケースに並んでいることが多いんですよ。
このシリーズは、文字通り封筒のような形をしていて、そのデザインが特徴的です。
お財布とお揃いでシリーズ買いするのも素敵なアイデアです。
そうすることで、全体のコーディネートが一層引き立つこと間違いなしです。


・カバスCABAS
カバスCABAS)には、「Y」のみのメタルと「YSL」のモノグラムが施された2つのシリーズが存在しますね。
素材には、「カーフレザー(CALF LEATHER)」と「クロコダイルエンボスレザー(CROCODILE EMBOSSED LEATHER)」があり
カーフレザー(CALF LEATHER)は、柔らかくて手触りが良く使いやすいと評判です。
カバスCABAS)は、クラシックでありながら大容量という点で群を抜いているように感じます。
他のシリーズと比べると、カバスCABAS)が最もヴィンテージな雰囲気を持っているように思いますね。

 

・イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)展 時を超えるスタイル

 「モードの帝王」没後日本で初の大回顧展開催!

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」はクリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)の急死をうけ、1958年にディオール(DIOR)のデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ります。
1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」を発表。
それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたって世界のファッションシーンをリードし、
サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、
女性たちのワードローブに変革をもたらしました。
本展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展です。
わずか21歳で衝撃的なデビューを果たしてから、自身のブランドとして初のコレクションを成功させ、美術作品や舞台芸術、
そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、
ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点によって、12章構成で余すところなくご紹介いたします。
20世紀後半における偉大な才能であるイヴ・サンローランから生み出される、唯一無二でありながら、
豪華絢爛な美の世界を間近でご堪能いただける大変貴重な機会となります。

展覧会名
イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル
Yves Saint Laurent, Across the style
会期
2023年9月20日(水)~12月11日(月) 毎週火曜日休館
開館時間
10:00~18:00

※毎週金・土曜日は20:00まで

※11月26日(日)、12月3日(日)、12月10日(日)は20:00まで
会場
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2